てぃーだブログ › 池武当新垣三線店三線製作日記(仮)

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Posted by TI-DA at

2013年01月31日

オーダー カマゴン 与那城型(沖縄県M様)③

続いて、棹完成までの画像です。
このあと塗りに出します。
スンチ塗りで仕上げる予定です。
完成まであと少し。。



  



2013年01月31日

オーダー カマゴン 与那城型(沖縄県M様)②

じっくり製作していきました。
まとめて画像をアップします。

  



2012年10月22日

オーダー カマゴン 与那城型(沖縄県M様)

三線製作のオーダーをいただきました。
型は与那城型です。
(糸蔵の長さは1寸4分)
年内に仕上がるかな?
いや、生まれてくるのを楽しみに作業したいです。


  


2012年10月13日

オーダー カマゴン 江戸与那型(神奈川県M.M様)④

やっと完成しました!
太すぎず細すぎず、弾きやすいサイズに仕上がりました。
(当店の標準より少し太めかな?)
天の幅を通常より広くとり、自分なりに色気をだしたつもりですが
これまた自分なりに気に入っております。

キャリアの浅い私にとって製作工程でのひとつひとつが勉強になりました。
オーダーしていただいたMさん、ありがとうございました!

お届けまであと少しです。
楽しみお待ちくださいね!










  


2012年09月27日

オーダー カマゴン 江戸与那型(神奈川県M.M様)③

まとめて写真アップ。
ほぼ仕上がってきました~。








  


2012年09月27日

オーダー カマゴン 江戸与那型(神奈川県M.M様)②

ブログ更新だいぶ滞ってました。
棹の製作はほとんど仕上がってきておりますが
まとめて写真をアップします。

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2012年08月01日

オーダー カマゴン 江戸与那型(神奈川県M.M様)①

三線製作のオーダーをいただきました。
今回も江戸与那型をご指定いただきました。

1ヶ月前くらいにオーダーいただいて
材を選定し作り初めていたのですが
実のつまりがあまりよくない材だったので
別の候補の材から改めて製作スタート。

じっくり仕上げていきたいと思います。





  


2012年05月16日

棹継ぎ修理

三線の棹がワンちゃんに踏まれちゃって折れてしまった!
ということで棹継ぎの修理のご依頼がありました。



塗りを剥がして「患部」を見てみると過去にも棹が折れて継がれている形跡がありました。
身のこなしのよい犬に踏まれて簡単に折れるのかなと不思議だったのですが、元々折れやすい(もしくは既にヒビが入っていた)状態だったのかもしれません。

また、そのまま接着剤で継ぐだけではトゥーイ(野面)が悪く、弦高がかなり高い状態だったので矯正をかけ継ぎあわせました。





棹の芯の部分が短く猿尾のほうにプラスチックのようなもので継ぎ足しされていたのですが、ボロボロだったのでその部分も直すことにしました。

何か適当な材料を探していたら折れたカラクイの先端のプラスチック部分が良さそうだったので、それをリサイクルすることにしました。

それなりに仕上がりましたよ!






あとは塗りをして完成。





当たり前ですがどこが折れていたのかわかりません。

棹は折れたとしても継ぎなおすことが可能です。
もちろん費用は結構かかってしまいますが想いいれのある三線だと遺していきたいですよね。(この三線の芯の部分には「父より」と書かれていました)

ぜひお困りの際にはお問い合わせください。  
タグ :修理棹継ぎ


Posted by arakaki34 at 18:00Comments(0)修理

2012年04月24日

オーダー カマゴン・江戸与那型(山口県M様)⑥完成!

オーダーいただいた江戸与那型の三線が完成しました。
あまり木の模様は目立ちませんがスンチー塗りで仕上げました。
本張りであまりキンキンとしない程度の張りでいい音に仕上がりました。
4ヶ月近くかかってしまいましたがその分心を込めて制作いたしました。
山口県のMさん、大胆に、可愛がってあげてくださいね!


個人的に技術的な収穫としては天の曲がりが薄い寸法でも綺麗にたまる(曲がる)ようにするにはどうすればよいかを理解することができました。
あとカラクイの勾配具合もバッチリにできたのがよかったです。








  


2012年04月09日

ユスノキを入手しました。

鹿児島のかたからユスノキの角材を手に入れました。
ユスノキ、沖縄名はユシ木。
もちろん芯材で、いわゆるユシノミーというやつです。
9センチ×9センチ×100センチのサイズで2挺の棹が作れます。

オーダーメイドの三線をご希望のかたはinfo@arakaki34(アットを半角に)ご連絡ください!



  

Posted by arakaki34 at 12:37Comments(0)木材

2012年04月07日

オーダー カマゴン・江戸与那型(山口県M様)⑤

江戸与那型の特徴である棹の芯の部分に3つの穴をあけました。
江戸上りの長旅の時に、その穴に予備の弦を蓄えていったとか。

棹の整形が仕上がって、塗りに出します!


  

2012年04月04日

オーダー カマゴン・江戸与那型(山口県M様)④

ご注文いただいた江戸与那型のカラクイを差し込む穴をあけます。
この作業が最も緊張します。

江戸与那型は穴の位置や勾配が特徴があり、型の美しさを決める大切な要素です。

予め位置を定め、ドリルで穴をあけ、広げていくうちに角度の微調整を行います。










江戸与那型のカラクイミー(カラクイを差し込む穴のこと)は上の写真のように穴が中心よりやや下方にあいてあります。※与那城型も同様

理由はこの型を発明した名工与那城が“後世の職人がこの型をより良い形に改良を加えられるように(カラクイ穴より上方を削る)その余地を残した”といわれているそうです。
いわゆる”与那城さんのメッセージ説”です。

どこか素敵な感じがしますが、
当店では2点ほど解釈を付け加えています。

一つは、トゥーイ(野面 弦を押さえる面)を削り直す余地。
永く三線を使い続けていくとトゥーイが凹んできますので、削り直し、修正しなければならなくなります。何回かこの作業を繰り返すうちに当然棹も薄くなっていきますので、予めカラクイを下方にあけているということ。
まぁ、先にお伝えしたメッセージ説と後々三線に修正を施すという点では同じことなんですが、若干ニュアンスが違いますね。

あと一つは、与那城型は基本形が野面から女弦まで一直線に伸びるような形状なので、カラクイ(特に女弦)を下方に下げることで勾配をつけしっかりと歌口にテンションがかかるようにしているということです。

細かいところで理にかなった作りをしているんですね。
もう少し説明したいところがありますが続きはまたどこかで。


長文失礼しました。
Mさんあと少しで完成です。
もう少々お待ちくださいませ。
  

2012年03月30日

オーダー カマゴン・江戸与那型(山口県M様)③

棹のカタチもほぼ完成してきました。
本日は、歌口を入れる溝を作っていきます。




  

2012年03月23日

2012年02月09日

龍角散ダイレクト!

本張りの張替えのお仕事をいただきました。
皮は破れていないのですが、もう少し張りのある音にしたいとのこと。
ちょうどよい本張りのチーガがありましたので今回はチーガ取替えの作業となりました。

元々ついていたチーガを棹からはずそうとしたら
”ササッ”と音がしたので
あ~、お守りのマース(塩)だな!と思っってみたら

「龍角散ダイレクト」


お客さんがコンクールを受ける際にやはりこれも「お守り」として
チーガ(胴)とティーガー(胴巻き)の間に挟んでいたものでした。

マースもいいけど龍角散とは実用的!
なるほどなと思いました(笑)
私はコンクールを受けたことがないのですが
「定番」なんでしょうか?





もともとの三線の音色も悪くはないのですが、より「芯のある音」に変わりました。
3月には舞台に立たれるとのこと、龍角散とこの三線があれば大丈夫でしょう(^^)

動画も撮ってみたので見てみてください。


  


Posted by arakaki34 at 15:23Comments(0)

2012年02月05日

950000円の三線




うるま店にて人工皮取り付け終了の依頼を頂きました。
4挺の棹をお持ち込みで、カラクイや歌口、ティーガーなど取り付け弾ける状態にいたします。

そのうちのひとつがなんと950000円の値段シールがついたまま!
いわゆる八重山黒木です。
三線の価格は原木や材料を手に入れたコストや製作にかけた手間のほか製作者もしくは販売者の「簡単には手放したくない度」が希望小売価格として反映され、お店によってまちまちとなってます。

当店では50万くらいが最高に手間をかけた三線で、それ以上は材の希少価値(ここでいう希少価値は単に八重山黒木だからという意味ではありません)が反映されます。


お客様にとって大切な三線、お預かりいたします。
今回はとりあえず、人工皮を使っていてのちほど本皮に変えるだろうとのこと。
  続きを読む

Posted by arakaki34 at 11:29Comments(1)修理

2012年02月02日

オーダー カマゴン・江戸与那型(山口県M様)



だいぶブログの更新が滞ってましたが、久しぶりにオーダーも頂きましたのでゆるく復活させていただきます。


今回オーダー頂いたのは江戸与那型。糸蔵が通常の与那城型よりさらに長めとなっています。

ご来店時には同型の三線が展示販売しておりましたが、より愛着を持てるようにと原木よりオーダーして頂きました。

心、を込めて製作します。  

2011年06月09日

三線の乳袋を削る1

かなり久々のブログ更新となってしまいました(汗)

今回は、以前ご注文いただいた三線をご紹介いたします。

まずは、以下の写真をご覧ください。




普通の真壁型三線と比べて乳袋の部分が若干いびつな形をしていますが、これは乙、上、五のポジションのフラット(♭)を押さえ安くするためにお客様自身で加工されたものです。

私たち職人としては棹の美しさを保つ観点から、乳袋をこのように削ることはあまり積極的にはなれません。
一度ご依頼いただいたのですが、どのような奏法で演奏されるかどのように削ればよいかイメージがつかなかったためお断りさせていただきました。


でもよくよく考えてみると楽器である以上、演奏する人にあわせて楽器も変化させることによって機能美というものがでてくるだろうということで、新しく新調していただいた三線の乳袋をけずることになりました。




  


Posted by arakaki34 at 13:34Comments(0)製作

2011年02月02日

修理のご依頼





三線の修理の依頼が入りました。
というか完了して受け渡し終了しましたが(^_^;)

おじいさんの形見の三線で皮の修理の依頼でしたが、トゥーイを削り直し塗り直しすると尚よいとアドバイスしたら「そのようにしてください。」快くご依頼くださいました。

芯の部分から判断すると沖縄に生えていた琉球黒檀かもしれません。
写真をご覧のとおり芯材が黒く詰まっていません。沖縄に生えていた琉球黒檀、いわゆるクルチはもう数十年前から少なく、芯がしっかり入ったものはさらに少なかったようです。

いわゆる八重山黒木に関しては、物申したいことがたくさん、まぁそれはいつか書こうっと。



三線、なかなかいい仕上がりになりました!よかった!
このご時世、皮張り代金だけでも高くつくので、許容範囲であれば塗りやトゥーイ直しまで勧めることもないのですが、良い三線になるなと思ったら自信もってアドバイスしよう。

参考までに
胴を強化張りチーガに取り替え20000円
トゥーイ直し5000円
塗り直し10000円
計35000円  


Posted by arakaki34 at 19:26Comments(0)修理

2011年02月01日

逆強化張り!?


埼玉県の高校から、人工皮の三線の修理の依頼がありました。
皮が破れてしまった?とのことで
聞いてみると
ウマのところかがすれて穴が少し
あいている状態だそうで
とりあえず沖縄に送ってもらいました。(その他カラクイの予備も必要ということでした。

その学校では生徒さんがフルに三線を使うそうで、使用による摩擦ですり切れちゃったんでしょうか。

写真は接着剤で応急処置した後。





人工皮の裏がわに、本皮の切れ端で補強する、「逆強化張り」!で補修しました。



最近の人工皮は音質も向上しているのですが、その分、皮(ナイロン系のシート)が薄くなってるためかウマの部分から破れてしまうこともあるようです。


  

Posted by arakaki34 at 07:22Comments(0)修理